現在のロバート・ジョンソンめぐり

現在のロバート・ジョンソンめぐり

 

  • 8月16日、天才ブルースマン、ロバート・ジョンソンは 肺炎を発症して、わずか26歳でこの世を去りました。
  • ”スリー・フォークス”の店舗は改装されましたが、当時の看板はクラークスデイルにある”デルタ・ブルース・ ミュージアム”に展示されています。

 

 

 

現在のロバート・ジョンソンめぐり

 

 

 

 

 

 

毒殺されたロバート・ジョンソンは、グリーンウッドの町はずれにあるリトル・ザイオン・バプティスト教会の墓地に埋葬されました。グリーンウッドの町には”ロバート・ジョンソン・ライフ&レガシー・ツアー”という、彼のゆかりの地をまわるトレイル・コースが設けられています。
そのハイライトがこの墓地なのですが、伝説だらけのロバート・ジョンソンらしく、このコースには3ヶ所も彼の墓があります。

 

ミシシッピ・ブルース・トレイル・ファンデーションが正式にトレイル・マーカーを設置するために3ヶ所ある墓の設置経緯を調べた結果、この場所の墓が本物と認定されたのです。決め手になったのはローズ・エスクリッジという女性の証言でした。
役所から提供されたパイン材の棺に入ったロバート・ジョンソンをここに埋葬したのが

 

彼女の夫トムで、ローズはその一部始終を見ていたのでした。この墓標は、ブルース研究家であり、ロバート・ジョンソンの写真などの権利を保有しているスティーブ・ラヴィアが2002年に寄贈したものです。
墓石には、死の床で話すことができなくなったロバート・ジョンソンが紙に書き記した直筆文字(ロバート・ジョンソンの妹、ケアリー・トンプソンが鑑定した)が刻まれています。

 

現在のロバート・ジョンソンめぐり

 

 

  • ロバート・ジョンソンは1911年5月8日にミシシッピ州ヘイズルハーストに生まれました。
  • この町の周辺には彼の子孫が現在でも暮しているそうです。北側に位置するクリスタル・スプリングスでロバート・ジョンソン・ブルース・ファンデーションを運営する「クラウド・ジョンソン」はロバートの息子で、ブルース・フェスティバルやワークショップなどを企画しながら、娘のテレサ(ロバートの孫娘)とともに、クリスタル・スプリングスの中心地でロバート・ジョンソン・ミュージアムを一般公開しているそうです。

 

  • クラウドは約10年間に及ぶ長い法廷闘争の末、1998年に米国最高裁判所からロバート・ジョンソンの息子として正式に遺産相続人として認定され、約2億円の現金と今後の印税収入を受け取る権利を獲得したそうです。砂利を運ぶトラック運転手として暮らしていたクラウドは大金持ちになり、47エーカーという

 

  • 広大な土地を手に入れて悠々自適な生活を送っています。
  • 法廷闘争の期間中、多くの自称”ロバート・ジョンソンの息子”なる人物が名乗りを上げました。その度に裁判は紛糾し調査は振り出しに戻りました。「クラウド」がロバート・ジョンソンの息子と認定される決め手となったのは・・・

 

 

 

次の証言によるものです。

 

ロバート・ジョンソンは1930年にヘイズルハーストに舞い戻ってきました。

 

1930年と言えばロバート19歳で妻のヴァージニア・トラヴィスは16歳の時に出産で子供と一緒に死亡した年です。

 

  • その後の2年間はこの町で暮らしながら、「アイク・ジマーマン」というギタリストに師事してギターを学び直していました。
  • この当時付き合っていたのが「ヴァージー・ジェーン・スミス・ケイン」という女性で、彼女は1932年に「クラウド」を出産しています。この父親がロバート・ジョンソンだと法廷で証言したのが、「ヴァージー・ジェーン」の幼馴染の「マエ・ウィリアムス」です。「1931年の春でした。私はロバートとヴァージーが森の中でセックスをしているのを目撃したのです。
  • 間もなく妊娠が分かり10か月後に「クラウド」が生まれたのです」。

 

 

補足

 

エリック・クラプトンが最大に敬愛するミュージシャンはロバート・ジョンソンで、ロバート・ジョンソンのほとんどの曲をカバーしています。中でもクリーム時代の『クロスロード』は全世界に多くのクラプトン・マニアを生み出した最高傑作です。

 

 

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